2013年12月03日

TUBE Dj MIXER 3~6号機(第2回)

 真空管DJミキサー、3号機がようやく完成に近づいています。

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 前回の2号機の回路設計のまずかったところを修正しているので、各アンプステージのゲイン配分を調整する作業です。発信器で信号を入れながらオシロスコープとミリバルとにらめっこで、部品をとっかえひっかえしながらクリップポイントを高いところへもっていきます。

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 中の写真です。ぐちゃぐちゃしてますが、経験上見た目を整然とさせたところで音は良くはならないですし。アース配線は、真空管アンプではポピュラーなアース母線は僕はやりません。電源ラインは供給側、アースともに枝葉のように各回路に配線します。その上で各アンプのバイパスコンデンサーを電源と考えて、各段ごとにコンデンサーから出てコンデンサーへ戻す電源のループが出来るだけ重複しないように配線します。アース母線方式だと電源から出て電源へ戻る信号電流のループが重なり合って分離が出来ません。
 アース母線方式よりも、開放感のある感じの音に仕上がる事が多いような気がして、最近は枝葉アース方式にしています。
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2013年11月29日

TUBE Dj MIXER 3~6号機

 真空管DJミキサーを4台製作中です。
フェイスブックで見てくれてる人はもう知ってると思うけど、こちらも始まります。
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菜食庵PadomaのHeeちゃんのために作った2号機が結構話題になったみたいで、近しい友人から3台作ってほしいとの依頼があったので、自分の分と合わせて4台制作しています。さすがに4台も作るとなると大変です。
本職として昼間も出来るのならそうでもないと思うんですが。



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4台分となると基板の量も机一杯です。
フォノEQアンプ,MIXアンプ、メイン出力バッファーアンプ、ヘッドフォンアンプ、は半導体アンプで、トーンコントロールとゲインステージが12AX7で設計しています。出来るだけ半導体のキャラクターを出したくないので、半導体回路部分にはほとんどゲインを持たせていません。
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 真空管の部分は、ハトメ基板方式です。とりあえず真空管回路は、特に12AX7のようなHiμ、ハイゲインな球の場合は、回路インピーダンスが高いので、プリント基板だと1ランク音の質が下がってしまいます。ハトメ基板やラグ配線で部品の足同士を直で繋いで、配線の間隔が5mm以上ぐらいは取れるようにしておく方が良い音がします。

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中の構造は2号機とはかなり変えました。中の配線の引き回しが出来るだけ少なくなるように構造を考えました。

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<つづく>
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2013年10月22日

真空管プリアンプの話題

 久々の更新です。
自分のバンドがなくなってから、つながりを求めてか、フェイスブックなるものを始めてしまって、そっちにばっかり気が行ってたんですが。
 でもこのところ何となく飽きつつあるので、ブログの方もまたやります。


 今日は友達のあべちゃん宅、ギタリストの渥美君宅と、三宅八幡の2件お邪魔してきました。
 まずあべちゃんの家で、こないだ修理した真空管DJミキサーの修理箇所の初期不良が出たので再修理しました。 あべちゃん急いでもって帰るから、、。
こういう修理は本当は修理後2〜3週間は預けてほしいものです。修理後に、手仕事のちょんぼや不良箇所をやっつけるのに暫く使ってみないことには。

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 修理が終わってレコード聴いてると、近所に住む渥美君が登場、
渥美君は彼のユニットの全国ツアー中の一時帰宅。今回は僕が自分用に作って使ってた真空管のプリアンプをすごく気に入ってくれて、買ってくれました。
 彼のシステムはNHT Proというメーカーのスピーカーとアンプを使ってるんですが、しかもMacBookから外付けの良さげなDACを通して聴いてる。恐ろしいほどのクリアーな音。

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 これに僕のプリアンプを通すと、渥美君も”あっ”って思わず言ってしまうほどに音が変わります。僕的には”好きな音”になったんだけど、ある意味悪くなったとも言える。
 いい音なんて人それぞれなので、善し悪しは僕の方からは言えないんですが、12AX7(真空管の型式)が現役時代の古いのが刺さってるっていうのもあって、もろに聞き慣れた12AX7の、シングルNO-NFB(回路の方式)の音です。
 音場が真ん中にまとまって、ベースが歪みっぽくて、シンバルのへんが少しギラついた感じで、全体に立ち上がりは鈍く図太くなって、前の方に音が寄ってきます。他が音クセ的に非常にフラットなシステムなので、余計にこのアンプの音色がもろ出しになります。12AX7はゲインが高く、その分どちらかと言えばクセのあるローファイ系の球です。
 今のアンプに比べれば非常にクセがある音なんですが、渥美君はこれを気に入ってくれたので、自分用の使いさしですがお買い上げいただきました。

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 真空管の音が”太い音”だとか、暖かみが云々、、、って言うのには、その性能の悪さが大きな要因と思ってます。
ソフトディストーション特性ってことです。トランジスタやICはなどの半導体は、最大出力の限界いっぱいまでは、ほぼ無歪みで元の波形を増幅しクリップすると動作不能に陥ります。なので、音が大きかろうが小さかろうがあまり音色は変わりません。たいして真空管は、あまり出力を出さないうちから出力に応じて徐々に歪んでゆきますので、常に歪んだ音とクリヤーな音が混在することになります。結果、計測すると真空管アンプは半導体アンプに比べて歪み率特性で概して2桁悪く出てしまうことになります。
 常に常用域から歪んでいるので、音量によって音色が違いますし、歪み始めるポイントがはっきりしないので、半導体のようにパチパチと”サチる”こともありません。完全にオーバードライブさせても、元の聴ける音色は混在したままになります。
 この特性が、音の図太い感や、コンプ感として聞こえるんだと思います。

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2013年09月21日

EL84pp Amp

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 友達のパーカッショニスト、Tarooの依頼でステレオパワーアンプを作りました。Tarooが勤めてる会社に、時々助っ人で仕事しにいくことがあって、この夏前に1ヶ月ほど週に数日は一緒に仕事してたんですが、、
ある日突然、3万円渡されて、"Sabくん真空管アンプ作ってくれへん?”って。『お〜、ええよええよ』って軽く引受けたはいいけど、いつものごとくに、お金もらったのにやる気になるまで1ヶ月ほどほったらかしてしまって、お盆の頃からぼちぼちと作り始めてました。

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 予算3万ってところが、引受けたはいいけど安すぎて苦しくて、どうしようかといろいろ迷ったんですが、Tarooちゃんには結婚祝いも出産祝いもしてなかったんで、、ってことで予算はあまり気にせずに好きに作ることにしました。とは言っても手持ちの中古パーツも織り交ぜてですが。一番値のはる電源トランスは手持ちのものなのでこのアンプには大きすぎます。最初は2A3のシングルにしょうかと思っていたんですが、依頼主がラテン音楽をやってる人なので、音色の趣向的にちょっとに合わないかなと思ったんで、EL84のプッシュプルにしました。この方ががさつでパワフルな音がして、ラテン音楽をしっかりこなせるはず。

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 中身は超シンプルです。オーディオ用のパーツも使ってません。ケースは、いつも仕事でお世話になってる鉄工所で、散らかってる鉄板を曲げてもらいました。
 予算は気にせずに、とはいっても部品代が3万から足が出てしまうのは嫌なので、出力トランスはあまり大きなものは使えませんでした。ノグチトランスというメーカーの15wのものを使いました。
 トランスが小さいので、EL84は5極管接続で使うのは断念して、3極管接続としたので、パワーは実測7wぐらいです。NFBはレコードを鳴らしながらいろいろと試してみて、しっかり計算はしてないんですが約3dbかけています。3極管なのでNFB無しでも十分きれいになってくれるんですが、聴いた感じミドルによりすぎてベースがやっぱり遠くなるので、少しだけかけました。それでも低音はまだ若干弱い目なんですが、NFBをかけない方がスピーカーの向こうの演奏者の立ち位置が近い感じで生々しい音がしました。
 依頼主はDJミキサーを使うと思われるので、(DJミキサーは強力なEQがついてるので)大丈夫でしょうということで、浅いNFBのままにしました。

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EL84はギターアンプによくついているので修理で良く扱うのですが、ステレオに使うのは初めてです。3極管接続のせいか、すごく澄んだいい音がします。
先日引き渡して、Taroo氏大満足いただいてます。そりゃ、これ3万じゃ安すぎる。お祝い込みの特別価格です。
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2013年07月07日

台所リスニング用アンプ

 iBookで台所用で聴く用アンプを作りました。

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 うちの妻への誕生日プレゼント用なんですが、妻には悪いんですがすべて有り合わせで、昔の東芝とかの真空管ラジオの音を狙って作りました。


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 大きさは25センチ角、コンパネのハコに椅子用レザーを張って、スピーカーグリルは大昔のテクニクスエレクトーンの物です。ちょっと真空管っぽい模様。スピーカーは古い真空管式のワイアレススピーカー(学校で体育の先生とかが持ってたワイアレスマイクのあれです)のもので、テクニクスの3Ωの楕円形のものです。60年代の物なのでもちろんアルニコマグネットで、真空管の出力トランスもついてたんですがこれは残念ながら死んでいましたので使えませんでした。

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 中身は6V6シングルの、ほぼフェンダーチャンプまんまの回路で、ライン入力にゲインをあわせて、チャンプではボリュームが入っているところにお気に入りのCR型トーンコントロールを入れています。ボリュームは入力のところに移してあります。電源トランスは有り合わせの物の中から120vへのステップアップトランスの小さな物を倍電圧整流で6V6に約290vをかけています。

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 何も買わずにあり合わせだけで作ったので、真空管も中古。6V6と12AX7ともデラックスリバーブについていたRCA製で、かなりへたっています。出力トランスは、昔に自宅録音で、スピーカーをマイクとして使うために使っていた7K:4、8Ωのもので、TOEIというメーカーの小さな物です。ドームツイーターをこのトランスを通してミキサーに突っ込むとアコギとかかなりいい音で録音できたんですよね。ヒーターの6vトランスもいるので3個トランスが乗っています。

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 仮に組んでみて、測定もそこそこにNFBが発振してないかだけ確かめて、音だししているんですが、もう嬉しくなるぐらいに狙った通りの”昔のラジオ”みたいな音色で、今もう夜が明けてきてるんですが、聞き入ってしまってます。電源回路を手抜きしてるせいでかすかにハムが”ブ〜ん”ッて鳴っているんですが、これも”ラジオ”っぽい感じでいいので退治するのはやめておきます。
 MP3をBGMで流しておくのにはぴったりです。Ituneからびっくりするぐらい柔らかくて生々しい中音域が出てきます。ハイエンドとローエンドはもちろん鳴りません。Bassを上げると弦ベースの所はしっかり鳴ってくれますが重低音は全く出ません。が、歌う人の息づかいとかがぎょっとするぐらいに生々しい瞬間とかもあります。
 小学生の頃、壊れた真空管ラジオの生きているパワーアンプ部分とカセットテレコで必死で音楽聴いてた頃の、僕にとってはすごく懐かしい雰囲気の音がしました。



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 モノラルでこういうのを聴くのがすごくいい感じです。オールドキョウトロック。








タグ:オーディオ
posted by dico at 04:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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