2014年07月19日

300B PPアンプを作る(最終回)

 300Bppアンプ、ようやく完成しました。

KC4B1443.jpg

 前回よりの修正点は、先日仮組みして試聴している時に、入力のボリュームを最大にした時にすっと音がきれいになったような(気がした?)ので、入力の安物のボリュームを排してスイッチ式のアッテネーターに変更しました。
 あとは、アースとB電源の配線取り回しをいろいろといじってハムノイズの追い込みをやりました。結果、残留のノイズはNFB無しで0.5mV、NFBをかけて0.3mVまで減らす事ができ、十分低雑音なアンプにする事が出来ました。無信号時はスピーカーに耳を近づけてみても全く無音です。
NFBのON/OFFができるスイッチも取り付けました。

KC4B1449.jpg

 前回、といってももう20年近く前になるんですが、300Bシングルのアンプを作って数年鳴らしていた事があります。当時出回り始めた中国製の茶色ベースの300Bで、それでもすごく音が良かったんですが、フィラメントが切れてしまったんで使うのをやめたまんま解体してしまいました。最初は6SJ7→300B→タンゴU808で組んでいい音を出す事が出来ずに、その次は6SN7直結2段→300B、最後は6SN7→6L6GC→300Bで落ち着いたんですが。
でも当時は結局ハムノイズを聞こえないレベルまで消す事が出来ずに、遠くで微かにジージー鳴りっぱなしなのを我慢して聴いていました。直熱管はこんなもんなんかもな?と諦めてたんですが。
当時の僕の配線はアース母線で、電源回路はデカップリング回路まで全部電源トランスの近くに小さくまとめてありました。今から考えると素人仕事、ハムが出て当然です。

300bschematic.jpg

 最終の回路はこんな感じになりました。50年60年前からオーディオ好きはこの音を聴いていた、そういう全く古典的でシンプルな”普通の回路”です。300Bの方はもっと古く、80年も前に映画館のPAアンプ用に設計されたものです。
音は、先代の6L6GCのAB級プッシュプルの音と比べると、スピーカーの前で音を遮っている膜を1枚剥がしたような鮮明でクリアな音です。同じレコードでも今までは聞こえてこなかった音に気づいたりもします。6L6のように歪みで問答無用にリッチ感を足してくる感じはありません。こんなに高音まで締まった音が出るアンプを真空管で作れたのは初めてかも知れません。低音はあまり押しが強くない感じですがタイトで、ブヨつく感じは無くて、20cmのスピーカーでもベースのさらに下の方の地響きのような所まで鳴らすので、大音量だと家が鳴って隣の部屋がちょっと迷惑する感じです。NFBはあっても無くてもさほど音は変わらないんですが、切った方が微妙に音場の前後幅が広がる気がします。

KC4B1451.jpg

 手元に、ちょうど故障修理依頼でうちに来ている6L6シングルアンプ(エレキットTU897)があるので音を聴き比べてみました。エレキット6L6もかなりいい音がするんですが、低音の地響き部分は無くて、中音から上がぎらっとリッチで派手な感じです。でもそれにかき消されて音どうしの隙間が埋まって細かい所が見えないような感じです。
 目をつぶったときの”生っぽさ”では断然300Bです。でもニュートラルにレコードの空気感をそのまま出してくる感じがするので、『これこんなに音良くなかったっけ?』って思うレコードもあります。リマスター盤のあとで足したリバーブがすごく邪魔に聞こえたりとか。

 とりあえずこのアンプはひとまず完成、このまましばらくこれで音楽聴きます。作りたてのアンプなんで音が定まり所に落ち着いてくるまでは数ヶ月はかかるでしょうし。
posted by dico at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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