2014年07月11日

300B PPアンプを作る(第5回)

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 300Bppアンプの5回目です。一応2台とも出来上がって、稼働を始めました。
ロシア製のコピーモデルとはいえ、さすがは直熱三極管っていう音を出してくれています。聞き慣れたレコードでも、長く部屋で鳴らしていた6L6GCppのアンプでは聞こえなかったような音が聞こえてくれます。
『アンプはひとまずここが到達点で十分、これ以上”音質”に深入りする必要はないな』って感じです。どっちにしろこれに飽きても僕のサイフではこれ以上は望めませんから。
 7〜8年前に、友達の廃品回収をやってるD君が突然、『ゴミで真空管アンプがあるんやけど、要らん?』って電話くれて、アマチュアが作った自作のアンプの廃品をもらったんですが、それについていたタンゴのFW50がやっと音を出してくれました。”6L6GC,A級アンプ、1976年製作”と作者のサインがアンプの中にありました。
 その廃品は、回路を間違ったのかバイアスが明らかに浅すぎるのと(6L6に400vかけて,SGを下げずにバイアスは−30vぐらいしかかけれない設計だった。6L6PPはA級固定バイアスなら300vぐらいが限界。5k負荷で+B、SGとも400vならバイアスは−45vぐらいかな?)それとひどい配線とでとても通電するのは恐ろしいような6L6ppのA級アンプだったんですが。
 刺さっていた東芝の6L6は焼け死んでいました。1ヶ月ぐらいは音が出たかもしれませんが。でも設計不良もFW50を焼き切るほどではなかったようです。その1976年にしっかり鳴らしてもらえなかった不遇なタンゴトランスが2014年になってやっと、うちで音楽を鳴らしてくれます。

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 1台目の製作中に、手持ちのソ連製6SJ7が、これは1993年頃に大阪日本橋で300円ほどで買った中古なんですが、20年ぶりの通電だったせいか自然死してしまったので急遽6SJ7を通販で買いました。運良く1本2000円でRCA製のメタル管が入手出来ました。昔のものでも楽器アンプに使えない球は今でもそんなに高くないですね。

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 出力管のヒーターを途中で直流点火に変更したんですが、結局交流点火で十分でした。残留雑音0.6mvは初段由来のようで、直流点火の意味はありませんでした。しかもメタル管の6SJ7に差し替えると0.5mvまで下がってくれました。スピーカー(EV PRO8A,能率97db)でもノイズは聞こえない感じです。中の配線はもじゃもじゃで見た目汚いですが。
 あとは、電源トランスのノグチPMC170が、スペック上は170mA取れるはずなんですが、140mAで既に苦しいようで、加熱が激しいので+Bを350vタップから320タップに下げました。

 300Bの動作条件は、+B396v、自己バイアス、カソード抵抗1200Ω、バイアス−67vという感じになりました。購入したエレハモ300Bの4ペアは、WE300Bのデータシートに比べて若干電流が流れにくいようです。パワーは出ないですが多分長持ちしてくれるはずです。電源電圧が変わったので、初段、位相反転段への電源周りの回路も少しいじりました。

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カソード抵抗の発熱が結構強力なので、カソード抵抗はシャーシの上に出してアルミの放熱版に取り付けました。
 あとは板金屋に頼んでいるパンチングメタルのカバーが上がってきたら完成です。NFBをオフにできるスイッチをつけて音を聴き比べてみようと思っています。
posted by dico at 03:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 楽器制作関係 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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