2014年07月09日

300B PPアンプを作る(第4回)

KC4B1406.JPG

 300Bppアンプが組み上がってきて、回路の修正と調整をやってます。モノラルx2台なので1台だけ先行して作っています。最終回路はだいぶ最初の設計から変わりました。

300bpp_3.jpg

 最初の設計のままで組んで鳴らしてみたんですが、良い音してました。でも特性を計ってみると、NFB無しで10000Hzからじわじわ下がっていく感じで、高域が伸びていませんでした。
 これは三極管が構造上入力容量が大きいためで、元々高インピーダンスな真空管のグリッド回路に最初からコンデンサーがぶら下がっているようなものですから、6L6とかのような5極管にくらべると低インピーダンス駆動してやらないと高域が切れてしまいます。
この”良く言えば柔らかい音”を何とかするために、古くから諸処の先輩方はパワー管を前段に使ったりカソードフォロワドライブ回路にしたりしていたわけなのですが、でも今更音もじっくり聴かずに作り直しは嫌なので6SN7でやれる事をやってみようとの事で、6SN7の負荷抵抗をめいいっぱいまで小さくして電流を喰わせてみました。これでドライブ段の出力インピーダンスは下げられますがゲインも少なくなります。この回路の場合20kよりも小さくするとパワー管の300Bよりも先に6SN7がクリップしてしまいますので、その辺りで決めました。
 この辺は実機を稼働させて波形を見ながら抵抗をとっかえひっかえでやりました。
 あとは最初の設計では2段目のゲインの計算が間違っていて、ミュラード型回路は入力電圧が2管に直列に分け合う形でかかるので、ゲインを通常の半分で計算しなければいけないのを飛ばしていたために、全体のゲインとNFBの計算が間違ってました。
 この修正は、もう実機があるのでめんどくさいので計算はせずに、NFB回路はアンプのゲインが−6db(半分)になるようにVRを入れて決めました。

KC4B1407.JPG

 ミュラード型位相反転のPPバランスは、逆相側のプレート負荷22k、正相側が19kでだいたいのバランスが取れました。

 各部の電圧は実測値です。最大出力は約16.5w、NFBは約6dB、残留ハム(ノイズ)は入力接地で約0.6mvでした。周波数特性は、オシロで見る限りはNFBをかけて40〜30000Hzぐらいがフラットです。歪み率は計器がないので分かりませんが、波形もきれいですし、その他のデータからするとそんなに悪くない(はずです。)2段目の6SN7が微妙に300Bよりも先にクリップしています。

 でもまあうちで自分用に使うには十二分すぎる音がしていますので、早急に2台目も組み上げてしばらくはこの回路で鳴らしてみる事にします。

KC4B1406.JPG

posted by dico at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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