2014年05月04日

プリアンプを作り直した!

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 自分用のステレオのプリアンプを作りました。矢型のツマミは好きじゃないんですが、以前にネット通販で20と200を打ち間違えたせいで沢山持っているので、使える所には使います。
 先代のプリアンプは、もう17年も前に自作したのをずっと使ってたんですが、最近作っている真空管DJミキサーにに比べて全然音が良くないので、壊して使える部品を再利用して、作り直しました。
 先代のアンプは、雑誌か何かにに載っていた”音が良い”凝った回路で、6DJ8のSRPPの負帰還回路にロータリースイッチの接点切り替え式のNFB型トーンを入れた回路になっていたんですが、それより遥かにシンプルな12AX7のPG帰還でCR型トーン回路をドライブする回路の音に全然音の覇気でかなっていなかったんです。
 12AX7のようなハイゲインな三極管は特に”ミラー効果”といわれる、真空管自身の内部抵抗と電極間容量がハイカットフィルターを構成してしまうという現象があるので、超高域はこのアンプでは望めません。
SRPP回路で組むとミラー効果によるハイ落ちは無くなって上から下までしっかり鳴るのですが、楽器アンプ的な音の図太さが無くなって、ミドルの生々しさとぞくっとするような低音のウッドベースの響きが今ひとつになってしまう感じがします。音癖のない無難さは断然SRPPです。

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 先代のアンプは、アースと電源の配線が『とりあえず回路図通りにつながっていればいいだろう』的な無頓着な感じで、電流で考えたアースと電源回路の信号電流の整理ができてなかったのと、互いに近づけてはいけない部分が近かったり、束ねてはいけない線同士が束ねてあったり。
真空管は全体的にハイインピーダンス、高圧回路なので、アースの中の電流の流れの整理や、空中に飛び出す分の信号の整理も必要なんです。
真空管も長いことやってきて、ようやくビギナーから脱することができたかな?って感じです。

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 回路はDJミキサーと同じ物の片チャンネル分で、部屋で聴く最大音量ですべてのボリュームが全開にできるように、ゲインを少なめにして、不必要な増幅とアッテネートを避けるようにしています。これでボリュームポットの音の善し悪しからかなり逃れられますし、不必要な増幅減衰での音の劣化も少なくなります。
 ごちゃごちゃした配線なんですが、真空管を挟んで奥が信号系、手前が電源供給系とプレート負荷抵抗になっていて、互いの距離を取ります。シールド線は最低限にしてできるだけ使いません。

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 メーカー製のアンプは、壊れにくいようにきちっと束ねるためにシールド線が使ってあったりするんですが、シールド線は構造上コンデンサーであることは避けられないので、どうしても高インピーダンス回路ではハイ落ちします。ノイズに弱い敏感な部分はむやみにシールド線は使わずに束ねず、堅い単芯線で空中に這わせておきます。フェンダーアンプの古い物もそうやってあります。
 青いコンデンサーは再利用のレーダーシュタイン1845ドイツ製。今は貴重品として高値で売られていますが、20年ほど前は高音質オーディオ用の中では一番安かったです。当時オレンジドロップよりも安かったと思います。

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 電源トランスはタンゴST30 タンゴも倒産してしまいましたが、当時は貧乏人にはこれしか選択肢はありませんでした。フォノEQはオペアンプによるUREI1620をアレンジしたような回路で、電源はトランスから別電源になっています。捨てる日本製マランツのカセットデッキから外した物で、電圧が手頃なのとシールド機構が万全なので当番となりました。
 VUメータも、昔使ってた4トラカセットMTRから外したやつで、まあお飾りですが、これの駆動回路は新たに設計しました。といってもオペアンプの教科書にあるゲインアンプと絶対値回路を組み合わせただけの簡易なものです。

 音はDJミキサーと近い感じで、いい音なのかどうなのかは未だに?なのですが、僕が求めてる雰囲気の音です。70年代以前のナローな音源をすごく生々しく鳴らします。ネットラジオとかみたいな聴くに耐えない雑な音がするデジタルも、カドを取ってBGMとして聴いてられる音にしてくれます。ちょっと部屋でレコードかけるのが楽しくなりそうです。

posted by dico at 04:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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