2012年11月13日

UREI1620の修理3台目 (第2回)

 第2回です。修理にかかります。
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まず状態を観察します。けっこう使い込まれた機材のようで、あちこち修理したあとがあります。しかもそれがあきらかにプロの仕事ではないような、、、
 過去に、自分で電気いじりがある程度出来る人が所有してたんでしょうか?








修理前、裏側入力端子。古くなってガタガタのボロボロです。
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修理前、入力端子基板。何故か配線が1本だけボンドで固めてあります。数カ所ハンダが割れて端子ががたついています。
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 修理前、メイン基板。ヘッドフォンアンプ回路のトランジスターが焼けています。ヘッドフォン端子にモノラルプラグをさしたため、片側が出力短絡になって焼けたものと思います。ヘッドフォンアンプはまだ生きています。もしくは修理されているのかもしれません。
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修理前、電源回路付近。写真では分かりにくいですが、指で触ると手前のコンデンサーの頭が膨らんでいます。安定化レギュレーターの放熱器に近いのであぶられて先に死んでしまったと思われます。ここはUREI1620の設計のまずいところです。
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修理前、メイン基板裏。修理の時のハンダ付けが汚い。熱のかけすぎで銅箔が取れてしまっていて、部品の足を絡めてハンダを団子のようにもってつなげてあります。
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修理あとはとにかくあちこちがボロい事になっています。この機械はまともな仕事が出来ない人が修理をしたようです。
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修理前、フロントパネル。AUXセレクターのツマミがひとつ斜めになっているので、ツマミを外してみると、なぜかひとつだけナットがありません。
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その部分の裏側の基板です。やばいハンダ付け。手前側6つはセレクタースイッチの足にハンダがついていません。熱のかけすぎでハンダがつや消しになっています。この状態はいずれ不調を起こします。
 AUX2,3,4チャンネルはボリュームポットとセレクタースイッチが乗った基板の色が違うので、多分あとから交換されています。その部分の仕事が良くないです。
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 フォノカードは3チャンネルに乗っていて、2枚はオリジナルのUREI1622、ひとつは誰かの自作と思われます。回路も違います。
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乗っているパーツから、多分日本人の作と思われます。
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これがまた作りが汚い。でも、前の持ち主が自分用に作ったのなら全然許せるところです。これもハンダをしっかり直しておくことにします。
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 とりあえず、ノイズの大元は電源コンデンサーの死亡、僕の古マシン修理の前例から、ダイオードもだめな可能性ありです。その他、修理部分のハンダ付けの未熟とか、真っ黒に酸化したRCA端子は、今のところ故障にはなっていませんが音を悪くしていると思います。


 修理にかかりました。まず入力端子基板を外してきて、古いRCA端子を交換します。ボンドは、以前の修理で線を引っ張って基板の銅箔を線ごとはがしてしまったのを止めてあったものです。
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ハンダはたっぷり盛って出来るだけ頑丈になるようにしました。
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完成後の裏です。
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次は出力RCA端子の交換です。ここはトランスを一度外さないと手が入りません。
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完成。この機械は、キャノン出力だけが内部で出力トランスを通っているので、UREIらしい音を出すためにはアンバランスの場合でも変換プラグでキャノンから出力を取るべきです。
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電源まわりの部品交換。コンデンサーとダイオードを交換します。コンデンサーは安定化レギュレーターの放熱器から離すために寝かせてシリコンボンドで止めました。これでハムが止まらなければ安定化レギュレーターも交換です。電源は+-18vで送られていて、これはオペアンプICの限界目一杯の電圧です。その辺も音の良い要因なのかもしれません。
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 ここまででひと区切り、あとはハンダ付けのやり直しを残すのみです。試しに鳴らしてみると、ノイズは見事に無くなって、しかも音変わりました。前回のときもそうだったんだけど、音の隙間の感じがタイトになると言うか、エコーでぼやけてたのが歯切れが良くなったっていうか。『もとの音を変えずに』っていう依頼は守れませんでした。実は最初から頭の中では『そんなの無理』って思ってたんですが。

つづく、、

ラベル:DJ MIXER UREI 1620
posted by dico at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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