2011年10月28日

'80sな音のするエフェクター

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 BOSSのコーラスついでにグヤトーンのコーラスPS110もレストアする事にしました。グヤトーンの古いコーラスの続きです。これ18v専用機なんで、前回に9v→18vの昇圧回路を搭載したんですが、鳴らしてみると非常に音が悪くて『これは使えないわ』ってほったらかしてあったんですが、これをレストアしました。前のBOSSのコーラスのように大々的な改造ではなくて、元のままを再現する感じでいきました。ちなみに、調べてみると,1979年のグヤトーンのカタログには既に載っていますが、1982年にはカタログから消えています。約30年前の古い機械です。


 これがまたエフェクトを切ったときの生音のふぬけ具合が尋常ではなくて、かけたときの音もどうもモガモガしていて全然だめだったんです。しかも強く弾くと音がブチブチって感じに歪んで割れてしまいます。でもこれは搭載した昇圧回路の不具合ではなく、16.5vぐらいはかかっていて、これは本当は18v電源のマシンなんですが、内部で15vにレギュレートされていて実際は15vで動いているので、16.5vでも電圧不足ではありません。しっかり15vかかっています。古いのでいろいろと劣化が進んでいるんじゃないか?と思います。
 とりあえず電解コンデンサーを全交換、フットスイッチ回路をOFF時直結(トゥルーバイパス)に変える事にします。あとは元音とエフェクト音のミックスバランスを、エフェクト音のほうを少し上げてやる事にします。それでINPUTツマミをあまり上げなくてもエフェクトが深くかかるようになるので音が割れにくくなります。

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 回路を読んでみると、写真右下のトランジスター2石が入力アンプで、その左隣2石はピークインジケーターのLEDの回路、そのとなりのオペアンプICはLFO,右下と右真ん中のトランジスターはBBDクロックの発振器、上段は右から、BBD入力側フィルター、15vレギュレーター、BBD-MN3002,BBDクロック波形整形用のc-mos4013,BBD出力側フィルターx2段、出力アンプはなしでエフェクト音とダイレクト音は抵抗ミックスでそのまま出力になっています。

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作業前の内部です。配線がもじゃもじゃで汚いです。アースの取り方もメチャクチャ。とにかくつながっていればOKという感じの配線ですので、配線もやり直す事にします。アースはシャーシに入力ジャックの所1点で落とし、アースループもすべて解消して、基板上のアースも要所でパターンをカットして増幅系と発振器系、BBDのアースを分けて電源のところにまとめます。基板のねじ止めのところも、パターンをカットしてジャンパ線で迂回させて基板のアースをシャーシから浮かせます。アース回路の音への影響は以外と大きいもので、増幅段数が多かったり、発振系やデジタルと混在したアナログ回路の場合は特に、アースの取り方で出音が変わります。

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配線やり直し後の写真です。入力系統と出力系統、電源、LED配線などの直流が通る配線は離しておきます。トゥルーバイパス化のためにフットスイッチも3回路の物が必要なので交換してあります。

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電解コンデンサーを全交換しました。今回は改造ではなくて、レストアなので、元のままの値の物に交換です。オーディオ用の上等品は使いません。”オーディオ用”なんて基本的に信用してませんから。大電流のところではコンデンサーはESRの低い上等を使わないと熱を持ってすぐ死んでしまったりしますが。電池で動くような回路では、電解コンデンサーは安物と上等品とは同列で耳で選んだほうがいいです。回路によっては上等品のほうが音が細くなったりもします。そういう回路は、”オーディオ用”が高域まで性能が良いのが裏目に出てるんだと思います。

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交換した30年前の古いコンデンサーです。とっくの昔に死んでいます。修理後は全然音が変わりました。『使うに値するクオリティーまで回復しました』っていう感じです。もろ’80sな感じの音です。けっこうレンジが広くてニューウェイブっぽいっていうか、第一印象は”プリテンダースみたい”でした。日本のバンドもこの頃こういうコーラスのギターよくありました。例によって音録ってみました。




 このあいだ、デレビのバラエティー番組を見てたら、”ダイアモンドユカイ”と名乗る中年のイケメンの人物が出ていて、その”ダイアモンドユカイ”という名前が僕の記憶の奥底にうっすらとあるのは分かるんですが、どこの誰なのかどうしても思い出せなくて、、、で、このしょうもないバンドを最近思い出したんですが。”赤軍兵士”とは関係はなかったのでしょうか。高校の時ギター頼まれたバンドで弾いてました。コーラスがかかってたかどうかは記憶にないですが。当時フェルナンデスの”シャケ”モデルの青い1PUのストラト、友達うちで2人持ってました。全然うらやましくなかったけどホテイのテレキャスよりはまだまし、と思ってました。










この記事へのコメント
当時、発売時に購入して使っていました。
このコーラスのステレオアウトの意味を考えてみてください。そうすると、80年代の使い方の意味が見えてくるはずです。これ、コーラスエフェクトとして使わないでパラボックスとして使うんです。ダイレクトにディレイをつなぎパラアウトでアンプ2台に分けてならしてみてください。意味がわかりますから
Posted by eri at 2016年01月07日 15:48
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