2010年08月26日

UREI 1620 の修理

UREI 1620ミキサーの修理依頼が来ました。
CA3B0241.jpg
ハウスDJのミキサーとして今は有名ですが、元々はもっと広い用途用として作られた感じです。
フォノ2系統とAUX(ライン入力)の4系統の6CHで、AUXの4系統のほうは、別ににA~Eの5系統が自由に割り振れるようになっています。
故障箇所は、AUX3の左側片チャンネルとAUX Eチャンネルがならない、との事なので、アンプと電源は生きているようです。

ためしに鳴らしてみた結果、確かにオーナーの言うとうりの故障です。ポットやロータリースイッチのガリが原因ではないようです。
早速修理にかかります。
CA3B0243.jpg
中はこんな感じです。底のほうに大きな親基板があって、電源と出力アンプとヘッドフォンアンプが載っています。
入力アンプは別基板で、チャンネルごとにコネクターで刺さっています。PCの増設カードのような感じです。

さっそく故障???箇所発見です。
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AUX EチャンネルのRCA入力端子(赤白ピン)が基板にハンダづけしてありません。以前のRCA端子交換修理の際のハンダづけ忘れです。おそらく最初はハンダづけがなくても触れてはいたので鳴っていたのが、時間が経って表面が酸化して来たので導通がなくなったのでしょう。もしくは修理後に動作チェックをせずに出荷したかです。
 もう一つの故障の、”CH3の左が鳴らない” というのも同じ基板のRCA入力端子交換の際のハンダづけがへたくそなせいでハンダが外れてしまっていたせいでした。コードの抜き差しの応力でハンダがもげてしまっています。

それにしても、以前の修理作業がどへたくそで、これではどうにもなりません。プロとしてはやばい下手さです。 オーナー曰く、某UREI専門の業者さんで、金メッキのRCAコネクターに交換したそうです。とりあえずこの基板はハンダを盛り直してフラックスを除去します。RCA端子がほとんどゆるゆるになっているんですが、基板直付けのRCAピン端子ってハンダづけの際に熱をかけすぎるとゆるくなるんですよね。品物が良くない場合もすぐゆるくなります。

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ハンダづけの際のフラックス(ハンダづけの際に発生するヤニのようなもの)が取り除いてありません。フラックスはハンダづけをしやすくするために金属の表面を一皮めくるための酸なので、これが付いたままだと接触不良を起こしたり、音がおかしくなったりします。
写真の茶色い部分が”フラックス”です。

CA3B0234.jpg
大きな親基板のほうも、以前の修理箇所のハンダづけがメチャクチャです。熱のかけすぎで銅箔のパターンがめくれて切れてしまったのを修理したあとが何カ所かあります。IC交換に相当手こずったようです。
ここもフラックスだらけなので全部ハンダづけし直してフラックスリムーバーで掃除します。

修理が終わって試運転です。
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 TL072(オペアンプICの型番)の音がします。粒が粗くて雜な感じ?でもこれがフロアではいいんですよね。この機械が重宝されるのは、でかいPAシステムとの相性って言うのもあると思います。
低音がちょっとポコポコする感じで腰高です。うちのシステムと相性が良くないのかも?でもICで組んだアンプとは思えないよい音です。出力トランスで音が太くなるんだと思います。
僕がIC式で設計しても多分このレベルの音は出ません。
 うちのシステムは、パワーアンプが6L6GC ppの自作アンプ、SPはダイアトーンP610、プレーヤーがマイクロDD10+オルトフォン520です。

CA3B0238.jpg
 こちらは普段使ってるプリアンプ。真空管式です。10年ぐらい前に作ったものです。UREI1620ととっかえひっかえで比べて
聴いてみたんですが、チューブアンプのほうがナローレンジでボーカルが近くに聴こえます。1620のほうがエコー感がある感じで広がります。1620のほうがかなりシャープな音です。でも個人的好みとしては聞き慣れた真空管式のほうが好きかな。





ラベル:UREI 1620 修理
posted by dico at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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