2010年05月30日

Fender Deluxe Reverb

CA3B0076.jpg
フェンダーのギターアンプ、デラックスリバーブが
うちにやってきました。『2台持ってるけど1台調子悪いからあげる』
との事で、今日大阪にもらいにいってきました。
1970年代前半のものと思われます。
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 ぼくの親父が古くからやってる表現芸術集団の、THE PLAYの
筋のバンドの人で、以前に『昔使ってたアンプ使ってないならほしいな〜』
てな事いってたら、嬉しい事に本当にくれちゃった。
小さいハコのライブとかはこれはうってつけなので、
なんとか修理してかわいがってやりたいな。




 もらいにいった先で、ちょっとならしてみたんですが、
一応鳴るんだけど、ザラメの様な典型的な駄目アンプの歪みで、
『ああ、こりゃかなり重傷だ。駄目かも?』って感じの音。
パワーも、1〜2W出てるかな?てな感じでした。
トランスの一次側巻き線が断線か、パワーチューブが方っぽう死んでいる時に
片肺運転になってこんな音がする事が多いので、
トランスが死んでなければいいんだけど。
うしろを覗いてみると、パワーチューブは6V6GTが2本で、
メーカー違い(RCA製とフェンダー製)が刺さっている。
ここはペアチューブを使わないと大抵どっちか弱いほうががへこたれるので、
これも多分片方死んでいると思われます。
電源はダイオード整流ではなく整流管で、5AR4が刺さっている。
これもかなり焼けていて見た目にも死亡寸前っぽい。
で、とりあえず帰りに日本橋に寄って6V6GTのペアチューブを買ってきました。
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手前が買ってきた6V6ペア/Tang sol製。
向こう側のシーメンスは手持ちの整流管GZ34。

帰ってきて、とりあえず真空管はそのままで、開けてみて
あっちこっちの電圧チェックをしてみると、
6V6のプレートに403v、グリットバイアスが-30V、
ヒーターが5,5vしかきてない。
あれ?6V6って400Vも電圧かけれたっけ?とおもって
本を引っ張りだしてきて規格を調べてみると、やっぱり
定格350Vまで。しかも117Vの機械に100Vしか入れてないから、
117Vだと430Vぐらいになるのでは?これは電源トランスが
おかしいのか? 元の設計を確かめるために、ネットで回路図を
探してみると、意外に簡単に見つかった。
で、どうもこれで正常のようで、回路図でも6V6に415Vかけて
バイアスは-35Vとなっている。
これは設計からかなりの定格オーバーで、
6V6x2本で22w出力ってのもオーディオでは有り得ないし。
きっと6V6は消耗品と考えたほうがいいかも。
オーディオアンプだと6V6はかなりおとなしめの
音がするので、きっと元気なトーンを出すためにアクセル150%
で使ってるんやろな。いじめると豹変するタイプなのかな?
このアンプは真空管を安物使うとすぐ死んでまう可能性もある。

フェンダーとか元の設計からこんなんやから、ギターアンプは
ピュアオーディオのマニアの方には嫌われるんやろな。
ギターアンプは、真空管に掛け値なし限界の電圧をかけて
無理させたところの音色をを使うから、真空管は消耗品。
今日行った東京真空管商会の人も、こっちが楽器制作者と分かった
とたんに冷たい態度になるから、オーディオマニアを装って
おかないと駄目だし。(今日とか、見るなり冷たかったけど)
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プリアンプ部分はとりあえず正常らしき感じがするので、
新しい6V6とGZ34に差し替えて、音を出してみると、
かなり音量は出るようになったけど、まだおかしい。
無歪みな音が出なくて、コードを弾いても”ジャ〜ン”
じゃなくて”ババビ〜ン”て感じで、低音が全然ないし。
しかも6V6が、弾くたびにつらそうにちらちら青く発光している。
この真空管がつらそうなのは、スピーカーをつながないで弾いた時
にこんな感じになる事が多いので、スピーカーが死んでるかも?
ためしにBoogieのEVM12から線を出してきてつないでみると、
めっちゃいい音でなったので、これでだいたいの診断は下りました。
残念ながらスピーカーは死亡確定で、アンプ部分は真空管が駄目なだけで正常でした。
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スピーカーをはずしてみる。
やっぱり、焼き付いて振動板がヘッ込んだままがっちり固着してしまっています。
テスターであたると、ほぼ0Ω、”切れ”じゃなくて短絡状態になっていたようです。
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とりあえずトランスが全部生きていたので、万全の状態まで
直せそうです。
とりあえずはスピーカー交換で使えるようにはなりそうですが、
電解コンデンサーは変えたほうが良さそうです。
CA3B0088.jpg
あとは、焼けて誤差の出ている抵抗とゆるゆるな真空管ソケット
を交換すれば、まだまだタフに使えるんじゃないかと思います。
CA3B0087.jpg
中の作りは結構雜な手作りで、基板はボール紙みたいな板に
ハトメを打ったやつで、フニャフニャに曲がっています。
懐かしいパラフィンどぼ漬け処理がしてあります。



今回はおしまい。


続きはいずれUPします。


posted by dico at 00:59 | TrackBack(0) | 電子楽器 エフェクター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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