2016年02月12日

Deiuxe reverb の改造2

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 このアンプは同じ年代のものを2台持っているんですが、片方は数年前にオーバーホール修理をして使ってます。もう1台の方藻同じ方からいただいたもで、オリジナルのままもっていたんですが、非常に調子が悪くて押し入れに入れっぱなしになってました。
 今回はこれをライブでメインに使えるよう修理&パワーアップ改造しました。

 修理前は、音量がいまいちで、すぐ歪むし濁っていたんですが、修理にあたってパワーを計ってみると、出力管6v6は新品でも8Ω端子で正弦波クリップが8vぐらい(出力約8w)と、全然だめです。115vの機械なので本来なら昇圧トランスがいるんですが、そのせいかとも思うんですが、でもとりあえずこれでは全然使えません。
 これを、トランスを100v用に乗せ換えて、出力トランスも交換して、6L6GCプッシュプルの40wに改造することにしました。

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 元の持ち主が1971年に購入したもので、45年前のアンプです。中身は長年放置のためか、腐食とカビでぼろぼろです。はんだと部品の足は白い粉が吹いたようになっています。これはだめなので、すべて撤去して1から作り直すことにしました。
 載せ換えるトランスは、電源トランスがノグチトランスのPMC170、出力トランスはギャレットオーディオの通販でふフェンダーhotrod_deluxe用のものが安かったのでこれを購入しました。
 回路的には、1台目のときはリバーブ音のミックスの部分を変えたんですが、そのせいでゲインが少し下がっていて、すごく澄んだな音でエフェクターが使いやすいんですが、歪みにくい感じです。
今回はそれとは違うのがいいので、フェンダーの回路ままで組みました。AA763の回路です。
でも2カ所だけ、まず電源トランスの-C巻線の電圧が違うので、バイアス電源回路は変えています。あとは6L6のカソードに1Ωをかませて、出力管のバイアス調整とペア取りをやりやすいようにしています。
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 フェンダーのオリジナルの紙の基板は手に入りにくいので、ベークライト板にハトメを打って同じものを作りました。部品配置は元のままですが、配線の引き回しは変えています。アースはベタではなく、アース母線を手前側に引きました。それにあわせて、入出力ジャックは絶縁ワッシャを入れています。

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 出力管は6L6GCで、これは中古やら以前にステレオやギターアンプを作るのに買ったのやらが50本ぐらいあるので、その中からいいのを選びます。このアンプの条件(+B440v、グリッドバイアス-50v付近)できっちりペアが取れたのは、NECの古い6L6GC、ソブテック5881,ロシア製再生産のTangsol,RUBYTUBE,の4ペアです。
 部屋で小さいクリーントーンで弾く感じでは、ダントツにTangsolなんですが、これは球が小さいせいかあまりバイアスを浅くできません。-55vぐらいまで下げないと全開時に赤く焼けてきます。NEC製もガラスは小さいんですが、-50vでもプレートは赤くなりません。RUBYTUBEはさらにアイドル電流を流しても大丈夫です。この辺は歪みの音色の違いになるので、でかい音で鳴らしてどれにするか決めたいんですが、部屋ではできません。
後日スタジオでやることいします。

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 写真はクリップ直前の、40wぐらい出しているときの波形です。B級アンプ独特の正弦波がとんがった形に歪んで来ています。バイアスが浅い方がこのとんがりはましになります。バイアスが深いと0v付近に段差が出てきます。(クロスオーバー歪み)これが取りきれない場合は+B電圧かSG電圧をを下げて、バイアスを浅くする必要があります。




 
タグ:Deiuxe reverb
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2015年11月16日

6B4Gシングルアンプ(1)

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 22〜3年ほども前になるんですが、真空管アンプを作り始めて2台目に、RCAの6B4Gという真空管を使って、雑誌の記事のコピーでアンプを作ったことがありました。
 6B4Gというのは2A3の6.3V管で、当時2A3よりも安かったので(確かペアで7000円)それを使って2A3の雑誌の製作記事の回路で作ったのですが、6.3vの直熱管というのはちょっと初心者には手強いもので、ハムノイズを聞こえないぐらいまで押さえるのが難しいのです。
 その真空管がちゃんと鳴らしてやれないままに残っていたので、それをもう一度鳴らしてやろうとおもって20数年ぶりに出して来て、アンプに組んでみました。

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 6B4Gをドライブする初段管を何かいいのがないかとネット通販を物色していると、79という古そうな見た目が魅力的な真空管が、四国の方のネット真空管屋さんで安く出ていたので、これを使うことにしました。インターネットの時代になって便利になったもので、技術誌を買いためたりデータブックを買いそろえなくても大概の電子部品は型番だけでデータがゲットできます。
 79はB級双三極出力管で、A級用途もデータに出ていて、A級の場合は電圧増幅で6SL7や12AX7と12AT7の間ぐらいな感じ、でもヒーターが12AX7や12AT7の倍の0.6Aも喰うので、ゲインの割にドライブ能力は比較的あると見ました。カソードが2ユニット共通なのでパラレル接続の1段で6B4Gをドライブさせる簡単回路です。

6B4G_schematic.png

 モノアンプ2台なんですが、ステレオに組むよりも楽にノイズを抑えられるからです。音もモノアンプに組んだ方がいい音が出てくれる様な気がします。とりあえずコンデンサーや抵抗は手持ちの安物部品で仮組みして、測定と、聴きながら回路チューニングをこれからする感じです。でも音は既にかなりいい音が鳴ってます。上記の回路で、歪み5%で4w弱ぐらい、残留雑音は0.3mvぐらいです。
 しばらく仮組みで聴いてみて、回路をフィックスできたらちょっと上等なパーツで仕上げようと思っています。

 




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2015年08月24日

音の日記、ニュープロジェクトの練習より

 1年ぶりの更新です。まずは音の日記から。

posted by dico at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 音の日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月30日

UREI1620の修理4台目(第1回)

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 新たにUREI1620の面倒を見る事になりました。今回は音楽仲間のギタリストMarronちゃんの仲介で、山口県からの依頼です。

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 『フォノ2のチャンネルからハムが出ることと、マイクチャンネルが鳴らない』との事だったんですが、うちに到着してから鳴らしてみると、いろいろと不具合がありました。
 チャンネル2からハムが出るのは、チャンネル2の入力端子がもげて取れかけていたためなのですが、それ以外にも全チャンネルから微かにハムノイズがでています。おそらく電源回路の劣化です。入力端子はほとんど全部がハの字にこじ広げられていてダメです。全部交換です。
 あとはトーンコントロールのベース側の効き方が左右で全然違います。これはTC回路のコンデンサーを調べて、劣化が無かったらオペアンプが疑われます。
 マイクは、マイクアンプカードが1枚だけ刺さっているのですが、マイク入力のコネクターは2個取り付けられていて、片方の配線がありません。”マイクが鳴らない”のはこの事だと思われます。
 その他にもいろいろと修理がされているんですが修理部分のハンダ付けが素人レベルのへたくそです。これは今まで修理して来たUREI3台ともです。まあ繋がってさえいれば支障はないのですが、ハンダ付けが下手では長持ちは期待出来ません。

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 雑な修理歴があるので、基板のパターンが壊れていないか点検します。ハンダ付けもすべて溶かし直しをしてはんだを盛り直します。30年以上前の古い機材なので、ハンダ付けの劣化やさび、クラックは見えなくてもあるはずなので、これらを退治します。

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電源部分は、パーツを全交換します。ダイオードは電源トランスをはずさないと交換出来ないので厄介です。コンデンサーは470uFから2200uFに、5倍の容量にアップします。この変更で音が悪くなる事は無いと思いますし、120v用の機材を100vで使う場合の不具合(3端子レギュレーターへの電圧マージンの不足)を少しだけ解消出来るはずです。

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 あとは、マイクアンプ、トーンコントロールの点検修理、各部の劣化電解コンデンサーを交換して、入出力端子を交換して完成です。
 
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2014年07月19日

300B PPアンプを作る(最終回)

 300Bppアンプ、ようやく完成しました。

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 前回よりの修正点は、先日仮組みして試聴している時に、入力のボリュームを最大にした時にすっと音がきれいになったような(気がした?)ので、入力の安物のボリュームを排してスイッチ式のアッテネーターに変更しました。
 あとは、アースとB電源の配線取り回しをいろいろといじってハムノイズの追い込みをやりました。結果、残留のノイズはNFB無しで0.5mV、NFBをかけて0.3mVまで減らす事ができ、十分低雑音なアンプにする事が出来ました。無信号時はスピーカーに耳を近づけてみても全く無音です。
NFBのON/OFFができるスイッチも取り付けました。

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 前回、といってももう20年近く前になるんですが、300Bシングルのアンプを作って数年鳴らしていた事があります。当時出回り始めた中国製の茶色ベースの300Bで、それでもすごく音が良かったんですが、フィラメントが切れてしまったんで使うのをやめたまんま解体してしまいました。最初は6SJ7→300B→タンゴU808で組んでいい音を出す事が出来ずに、その次は6SN7直結2段→300B、最後は6SN7→6L6GC→300Bで落ち着いたんですが。
でも当時は結局ハムノイズを聞こえないレベルまで消す事が出来ずに、遠くで微かにジージー鳴りっぱなしなのを我慢して聴いていました。直熱管はこんなもんなんかもな?と諦めてたんですが。
当時の僕の配線はアース母線で、電源回路はデカップリング回路まで全部電源トランスの近くに小さくまとめてありました。今から考えると素人仕事、ハムが出て当然です。

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 最終の回路はこんな感じになりました。50年60年前からオーディオ好きはこの音を聴いていた、そういう全く古典的でシンプルな”普通の回路”です。300Bの方はもっと古く、80年も前に映画館のPAアンプ用に設計されたものです。
音は、先代の6L6GCのAB級プッシュプルの音と比べると、スピーカーの前で音を遮っている膜を1枚剥がしたような鮮明でクリアな音です。同じレコードでも今までは聞こえてこなかった音に気づいたりもします。6L6のように歪みで問答無用にリッチ感を足してくる感じはありません。こんなに高音まで締まった音が出るアンプを真空管で作れたのは初めてかも知れません。低音はあまり押しが強くない感じですがタイトで、ブヨつく感じは無くて、20cmのスピーカーでもベースのさらに下の方の地響きのような所まで鳴らすので、大音量だと家が鳴って隣の部屋がちょっと迷惑する感じです。NFBはあっても無くてもさほど音は変わらないんですが、切った方が微妙に音場の前後幅が広がる気がします。

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 手元に、ちょうど故障修理依頼でうちに来ている6L6シングルアンプ(エレキットTU897)があるので音を聴き比べてみました。エレキット6L6もかなりいい音がするんですが、低音の地響き部分は無くて、中音から上がぎらっとリッチで派手な感じです。でもそれにかき消されて音どうしの隙間が埋まって細かい所が見えないような感じです。
 目をつぶったときの”生っぽさ”では断然300Bです。でもニュートラルにレコードの空気感をそのまま出してくる感じがするので、『これこんなに音良くなかったっけ?』って思うレコードもあります。リマスター盤のあとで足したリバーブがすごく邪魔に聞こえたりとか。

 とりあえずこのアンプはひとまず完成、このまましばらくこれで音楽聴きます。作りたてのアンプなんで音が定まり所に落ち着いてくるまでは数ヶ月はかかるでしょうし。
posted by dico at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 オーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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